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ソバ・そば・蕎麦のはじめ

 蕎麦の発祥
 発祥というのは植物としての蕎麦の原種がどこにあるか、或いはいつからあるかという事ではありません。食物として栽培され始めたのは何時どこでかという事です。
 蕎麦の発祥の地は中国・雲南省あたり。その時代は紀元前4000年ころという見解があるようです。発祥の地は雲南省が有力だが、その時代はまだ定説にはなっていないようです。
 
 蕎麦という漢字
 蕎麦という字の初見は中国・南北朝時代の530~550年ころに出された斉民要術(さいみんようじゅつ)」という書らしい。ただし、少し後の追補だという意見もあるそうです。その他の書物からも6世紀中ごろ、日本の古墳時代中期には蕎麦という漢字ができていたようです。
 
 日本での起源
 縄文時代、弥生時代の遺跡からもソバの痕跡は発見されているが、そこにはのちの時代のものが混入したなどの疑念があり、確かとは思われないようです。
 花粉分析法などで判った事は長野県野尻湖周辺で450年ごろには栽培されていたそうです。
 また、文献に出る最初は続日本紀。元正天皇が養老6年(722年)に発せられた詔の中だそうです。
 そういえば古事記(古事記の中に立柧稜-たちそば-とあるのはブナだそうです)や日本書紀の中には食物の起源神話がいくつかありますが、そのどれにもソバは出てきませんね。
 
 ソバムギとクロムギとソマムギ
 古代、蕎麦はソバムギと呼ばれていたそうです。また平安末期にはクロムギと併用されていたようです。また、平安期にはソマムギとも呼ばれ、このソマムギが略されてソマともよばれ、これは今でも九州地方の方言として残っているそうです。九州地方の方、いかがですか?
 鎌倉時代までは蕎麦と書いてソバムギ・クロムギと呼ばれていたが、室町時代になるとソバムギのムギを略してソバと呼ぶようになったそうです。
 
※蕎麦(ソバムギ)と下にムギと付くからにはまず麦(ムギ)の方が先に認識定着し、その後に蕎麦が出てきたという事ですね。それは漢字の出来た中国での事か或いはソバムギと訓読みした日本でもそうだったのか。両方共麦が先だったのでしょうね。
 
※古事記の中の立柧稜-たちそば-はブナの事だと書きましたが、両方ともその実に同じ特徴があるのです。どちらも稜(エッジ)のある角ばった実です。ソバとはその稜の事だそうです。

    <参考図書 『蕎麦年代記』 新島繁著 柴田書店>