「霧下蕎麦」とは、これまた魅力的なネーミングではありませんか。このネーミングだけでもうんちくを書きたくなりますね。
霧下というくらいですから、よく霧の出る所でしょう。ちょっと高い山に行くと朝方雲海が広がる事がよくありますね。その雲海が山肌・高原にぶつかった辺りがちょうど霧にまかれている所です。そんな場所で育つ蕎麦を霧下蕎麦と呼ぶようです。しかも火山灰地で土地の痩せた所がよいようです。
そんな霧下蕎麦で有名なのが長野・新潟県境の戸隠・黒姫・妙高、長野・岐阜県境の木曽地方です。いずれも名の知れた蕎麦の産地ですね。
ではなぜ霧下蕎麦が喜ばれるのでしょう。蕎麦の色、香りに優れているからです。鮮やかな緑黄色、そして蕎麦の香りの高い蕎麦なのです。
これらは、どうやら痩せた火山灰地で昼夜の温度差が大きく、日当たりは良い、などの条件によるもののようです。そして、厳しい自然条件を霧がやわらげてくれるそうです。
か~~ッ!!書いている内にも、無性に霧下蕎麦が食べたくなりました。
<参考図書 『蕎麦の事典』 新島繁編著 柴田書店>
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