「手打そば みかど」は299号線を秩父市内から小鹿野町に向かって、荒川を渡るとすぐ右にあるお蕎麦屋さんです。
「手打そば みかど」は荒川の崖の上にあるようです。狭い駐車場(3台)も少し宙に浮いているようです。外観はとても「みかど(帝)」と名乗るような店ではありません。これには訳があるようなので最後に説明します。
中はテーブル4席、座敷4席で30数人が入れる大きさです。駐車場の割には広い店内です。その一番奥の席では眼下に荒川を見ることができます。
さて、お蕎麦です。もりそばには並盛と大盛りと特盛りがあり、今回は「特盛り」を頼みました。量的には並盛りの2倍はありませんが、かなりの量です。
田舎蕎麦といえるほど濃い色ではありません。星もほんの少ししか入っていません。普通のお蕎麦という感じです。麺の太さが不揃いなのは手作り感が感じられます。
さて、お蕎麦だけを啜ってみます。ちょっと柔らかめ、微かに蕎麦の甘み。しかしちょっと小麦の味も感じます。おそらくは二八よりは小麦の量が多いのではないかと思います。秩父の基本は六四ですが、それよりは蕎麦の量は多いでしょう。うどんのようと言うほどではありませんので、安心してください。
汁は癖のない良いものです。濃くもありませんのでこれまた安心です。
特別美味しいと言える蕎麦ではありませんでしたが、メニュー表を見てください。もりそばが五〇〇円。特盛りでも七〇〇円です。安い。総評するなら味はまずまずでこの値段ですから、納得できるというよりも、お得でしょう。
さて、一番初めに書いた「みかど(帝)」についてです。
室町時代の有名な長者が、大晦日に無事息災を祝って蕎麦掻きを家人と共に食べたそうです。年越し蕎麦の謂われの一つです。その時「世の中にめでたいものは蕎麦の種 花咲きみのりみかどおさまる」とよんだのだそうです。この「みかど」はもちろん「帝」を意識したものですが、他に蕎麦の種にもかかっているのです。蕎麦の種(蕎麦用語としては玄蕎麦ですね)には三つの角があり、それを「みかど」とよんだのです。
ですから、全国には「みかど」という名の蕎麦屋さんがいくつかあります。GoogleやYahooで「蕎麦屋 みかど」と検索してみてください。
実際ここの「みかど」が、上の説からとったものかどうかは聞いていません。でもおそらくそうでしょう。
以下の写真はサムネールです。クリックすると大きな画像が見られます。
外観
駐車場は狭いです。
入口
もりそば
特盛りです。
拡大
不揃いの麺。星はほんの少しです。
メニュー
非常に安いでしょう。
店内テーブル席
店内座敷席
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