「會津野 茂三郎」は滑川町の月輪小学校の側にある会津にこだわった蕎麦屋さんです。
「會津野 茂三郎(あいづの もさぶろう)」
〒355-0813 埼玉県比企郡滑川町大字月輪879−1
℡ 0493-62-0202
営業時間 11:00~19:00
定休日 月曜日(祝日は営業)
駐車場 P10台有り
ホームページ
http://mosaburou.j-eagle.com/
地図
「會津野 茂三郎(あいづの もさぶろう)」とはまた凝った名前の店名ですね。これを見ても会津にこだわっているのが判ります。
例のごとく混むのが嫌でしたので、11時開店時に店に到着しました。もちろん一番です。今日は総勢8人の大所帯。店内は座敷席ばかり30席ほどでしょうか。その真ん中に陣取っての蕎麦会です。早速蕎麦の話しから。もちろん私の頼んだのは「もりそば」の大盛り。並細の麺が漆のお椀に入ってきました。まずは蕎麦だけで啜ってみます。蕎麦の香りの濃い、甘いお蕎麦でした。同行の友人いわく「昨日は秩父のお蕎麦屋さん2件とも撃沈でしたが、今日は当たりです」私もそう思います。素敵な蕎麦でした。
汁がまた面白い。2種類でてきました。一つは普通の鰹節ベースの濃いめの汁。もう一つは大根汁にお好みで醤油(返し?)を注ぐスタイルです。大根汁の方は会津の昔からの食べ方だそうです。そういえば昔は大根汁ベースの汁があったというのを聞いたことがあります。大根汁と蕎麦とは相性がいいというのも聞いたことがあります。最近でも汁ではありませんが、薬味に大根おろしを添えている所がありますが、大根汁が本来の姿のようです。この汁も面白かったですが、ちょっと物足りない感じがしましたので、私は普通の汁に大根汁をたっぷり加えて食しました。お好みでブレンドしてみるといいと思います。
つなぎの割合を聞いたところ、外一(蕎麦粉10につなぎ1)だそうです。もう殆んど生粉打ち(十割蕎麦)です。
さて、ここまでは今日出された蕎麦の話し。この「會津野 茂三郎」では、御主人のその日の気分で打つ蕎麦が変わるそうです。今日の蕎麦は丸抜きの蕎麦の実を挽いて、粗いメッシュの篩にかけた、藪系の粉だったようです。その他にもう少し細かい篩にかけた砂場系、さらに細かいシルクのメッシュで篩った更科系の粉。さらには挽きぐるみで同じように篩った計6種類の粉をさらにブレンドしたりして無数の種類の蕎麦を打つそうです。これでは何度も通わなければいけません。
蕎麦の実にもこだわりがあるそうです。蕎麦処会津の蕎麦にこだわっているそうです。その実を長期間保存のきく低温貯蔵(5度)したものを使っているとの事。だから今日のような梅雨時(今日は7月4日)でもこの香りと甘みがあったのでしょう。
もりそばが800円 大盛りは150円増し。ちょっと高めの設定のようですが、量は普通より多めですので、高いとは思えません。
今度は是非挽きぐるみの田舎風の蕎麦を食べてみたいと思います。
店主の五十嵐さんが蕎麦粉の話をしてくださいました。勉強になりました。店主の人柄に触れられるのも蕎麦屋の醍醐味だと感じます。ありがとうございました。
追記
後日、お誘いがあり再訪いたしました。その時は3色蕎麦を用意していただきました。田舎蕎麦、砂場系の蕎麦、更科系の蕎麦です。その3種類の蕎麦を食べ比べる事が出来ました。更科系はさすがに繊細で上品な喉ごしが素晴らしかったです。砂場系は更科よりは蕎麦臭く、喉ごしも更科より重く感じました。田舎蕎麦はもちろん挽きぐるみで硬くがっちりした喉ごしで蕎麦臭さたっぷりでした。前に藪系の蕎麦をいただいていますので、これでおよその蕎麦を食べた事になります。それぞれ、食感や風味や蕎麦臭さが違うのがよくわかった日でした。
以下の写真はサムネールです。クリックすると大きな画像が見られます。
入口
もりそば(おおもり)
この日は粗いメッシュで篩った藪系の蕎麦でした。日によって変わるとの事です。
もりそば(なみ)
おおもりより少ないのが判るでしょうか。
二種類の汁
Aが普通の汁。Bが大根汁の汁です。
三品付け出し
必ず卵焼きと山菜が付くようです。
掻揚
これは別に頼んだものです。
メニュー
蕎麦のメニューは多くはありません。
店内1
店内2
店内3
酒や果実酒などが沢山置いてあります。
熱弁をふるう店主・五十嵐さん
おっと、目をとじた所でした。カメラマンが悪い。
仕事場を見せていただきました。以下は実際に打つためではなく、我々に見せるためにわざわざ挽き、篩ってくれました。説明とも、ありがとうございました。
丸抜きの蕎麦の実
緑がかって綺麗です。
電動石臼
実演していただきました。ゆっくりと回転します。
篩
「これが更科」
藪系の粉、砂場系の粉、更科系の粉、と説明をいただきました。
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